プロのマジシャンに学ぶ!「型から入る」プレゼンのコツ

プロのマジシャンに学ぶ!「型から入る」プレゼンのコツ

2015年05月14日

大切なのはプレゼンテーション

  • マジックを演じる」と聞くと「手先の器用さ」を連想する方が多いようです。

    マジックを演じる上で、器用さと並んで大事なスキルの1つが「プレゼンテーション力」。

    平たく言えば「こちらの意図を的確に伝える力」です。

    プレゼンテーションにおいては「何を話すか」そして「どう話すか」が重要です。今回は、普段マジシャンが実践しているプレゼンのコツの中から、ビジネスの場面でも使えるものをご紹介したいと思います。

ポイント1: 何を話すか

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    ◆情報の取捨選択をする

    マジシャンのセリフには全て意味があり、無駄なセリフは極力なくすことが望ましいとされています。

    不思議なことを起こす際に言葉の情報が多すぎると、お客様の感じるインパクトが薄れることが往々にしてあるからです。

    人間の脳は一度に大量の情報を処理するのが不得意です。プレゼンテーションでも不必要な部分は思い切ってカットし、重要なセリフだけ残すのです。

    親切心や後ろめたさから余計なことまで言ってしまうこと、ありますよね?情報が多いと相手は混乱してしまい、かえって何も印象に残らないプレゼンテーションになりがちです。

    情報をコンパクトにすることで要点がクリアになり、きちんと内容を把握してもらえますし、後々まで記憶に残るはずです。

    ◆先に気を引くセリフを言う

    マジックによっては、観客に手伝ってもらう際にたくさん指示を出さなくてはいけないことがあります。

    「トランプをこのように配ってください」「1枚抜き出して覚えて下さい」など。これらはマジックが成立するために必要な作業なのですが、あまりに多いと、それに延々と従うのは観客にとって苦痛になることもあります。

    そこで作業を始める前に「このマジック、うまくいくかどうかは2人の相性がカギを握ってるんです。試してみますか?」などの気を引くセリフを言うことで、多少長い作業でも最後まで興味を失わずにつきあってもらえます。

    実際のプレゼンテーションでは、最初に結論(もしくは結論を匂わせるような言葉)を言っておき、どう結論までつながるのか気にさせておいたまま進行する、といった工夫が面白いでしょう。

    ◆質問をすることで関わらせる

    マジシャンはただ一方的にしゃべり続けるだけでなく、観客に簡単な質問をすることがあります。

    例えば「手の中のコインは何枚でしたか?」「覚えたトランプは何でしたか?」など。実は、この質問に答えるというアクションだけでも、受身だった観客が少し前がかりになるのです。

    この「質問をする」という手法は簡単ですが効果的です。

    プレゼンテーションの際に強調したい数値があったとします。その数値をあえて自分では言わず、客席に「さて、この数字はいくつだと思いますか?」と問いかけるだけでも雰囲気が変わります。

    実際にその質問に答えさせることが重要なのではなく、客席の中に「いくつだろう…?考えてみよう」という空気が流れることが重要です。考えることで、その数字は観客にとって少し身近なものになるのです。

ポイント2:どう話すか

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    ◆最前列に話しかける

    マジシャンはしばしば、客席の最前列のお客様に話しかけたり、場合によってはステージに上がって手伝ってもらったりします。

    そのお客様は観客全員の代表としてマジシャンと会話するわけですが、マジシャンの話す言葉も「全員向け」のかしこまった言葉から「その人」に向けたややカジュアルな言葉に変わり、観客から親近感を得やすくなります。

    全体だけを見るのではなく、最前列に座っている人にもたまに目線を配ってみるだけでも雰囲気が変わり、観客との心理的な距離感が縮まります

    余裕があれば最前列の方に「これについて、どう思われますか?」「○○という言葉、聞いたことがありますか?」などと軽い質問をしてみるのも良いでしょう。

    ◆聞き逃されないために「間」を使う

    マジシャンが「ではご注目!ワン・ツー・スリー」とかけ声をかける。観客が固唾をのんで見守る中、見事に不思議なことが起きる…なんてシーンをよく見かけると思います。

    実はこのマジシャンのかけ声が意外と重要で、見逃してはいけない瞬間は「スリー」の後に来るよ、ということを暗に伝えているのです。

    プレゼンテーションで聞き逃してほしくない重要なことを言う際に意外と有効なのが「言う前に一瞬、間をあける」ことです。

    例えば「ここで活躍するのが……、●●という物質です」といった感じですね。それまでずっと同じテンポで進んで来たしゃべりに、短い沈黙が入ることで、聞いている側は「おや?」となり、注意を話者に向けてくれるのです。

    また話者としてはこの間で息を吸うことも出来ますので、次に言う重要なセリフを力強く言うことも出来ます。

まとめ

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    私のマジックレッスンを受けに来る方がよく口にするのは「不器用なんですが、私にも出来ますか?」という質問。そんなとき私はいつもきっぱりと「出来ます」と答えます。

    器用でなくても出来るマジックはたくさんあります。

    マジックを成功させるため重要なのは、プレゼンテーション力なのです。

    皆さんも、マジックを学んで実践的なプレゼンテーションスキルを鍛えませんか?
    <ナビゲーター>
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    日向 大祐 Daisuke Hewga
    プロマジシャン

    2009年、伝統ある欧州マジック大会「Blackpool Magic Convention」にて優勝。お客様同士が笑顔で打ち解ける空間を創る「マジックエアリスト」

    詳しいプロフィールはこちら>

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