
イラレが得意になる、5つの上達術
-
画像系の技術として重宝される、Adobe Illustrator(イラストレーター)のスキル。
ソフト自体が高いこともあり、挑戦したいけれども使いこなせるか自信がない方、ソフトは持っているけれど、独学でなかなかうまく使いこなせないという方もいるかと思います。
そんなイラストレーターの技術を数ヶ月で劇的に伸ばした実体験を、RPGゲームの勇者に例えながらご紹介します。
1、使ってみる
2、本を読んでみる
3、講座に参加してみる
4、ネットで調べてみる
5、知り合いに見てもらう
使ってみる
-
Adobe製品はは1ヶ月の体験板があります。1つのPC端末で1ヶ月きりですが、まずは体験してみて、どんなことができるか見てみましょう。http://www.adobe.com/jp/downloads.html
その体験の1ヶ月でどんなことができるか、1ヶ月を有効に使う独学の方法を以下で教えます。
本を読んでみる
-
「本を読むよりもネットで調べたほうが速いんじゃない?」
いいえ、そんなことないんです!例えば、白紙のページにキャラクターを描こうと思ったとき、まずなにをすれば良いと思いますか?たくさんのアイコン、カタカナのよくわからない名前。とりあえず調べてみようとGoogleの検索画面を開くものの…「あれなんてググればいいの?」
そう!どのツールが何をするためにあるのかが分からなければそもそも調べることすらできないのです!
というわけで、まずは機能とツールの名前を知るために本での学習をおすすめします。
イラレの使い方が載っているような本は大きく分けて2種類あります。1つは辞書的なバイブル本、もう1つはトレーニングブックのようなワークブック。
筆者のおすすめは前者の逆引き辞典を購入し、ワークブックを図書館などで借りて使用という活用方法です。逆引き事典では使える機能を網羅的に掲載しています。「ふむふむ、こんなことができるのかぁ」と、イラストレーターの機能とそれに対応するツールを学ぶことで、どのツールでなにができるのかが頭に入ります。
ですが、この辞書を見るだけでは、RPGゲームに例えるなら武器の種類を把握しただけ。そこで実際に使えるものにするためにワークブックを使います。ワークブックとは実際にお題に合わせて画像を作っていくもの。自然といろいろな機能を使うことでスキルを手に覚えさせます。RPGゲームに例えるなら実際に武器を手に取って素振りをしています。これでいつでも敵と戦うことができます。
本を買うときにありがちですが、バージョンには注意しましょう。イラストレーターは現在CC(Creative Cloud)まで出ていて、それまではIllustrator初代~10,そのあとCS(Creative Suite)~CS6のバージョンアップがされています。自分の持っているバージョンに対応した本なのかを確認しないと、機能の使い方が変わっていることもあります。
講座に参加してみる
-
さて、ある程度イラストレーターに興味を持ち、機能も把握したところで、だんだん独学にも寂しさを感じる時期がきます。次の段階では体験講座などに参加して、実際に使い慣れた人に教えてもらいましょう。初心者向けの講座では上記の1や2を飛ばしても参加できるものがあるかもしれませんが、参加前に予習しておくことをおすすめします。なぜならイラストレーターの機能は名前が分かり難く、情報量が多すぎて全部を把握できないままになる可能性があるからです。自分で作業をするときに「あの作業、なんのツール使っていたっけ?」となるのを避けましょう。
ここで、初心者でも気軽に参加できる体験講座を紹介します。
・ストリートアカデミー/アプリケーションコース(Illustratorの回)
講座参加の際には、ソフトをインストールしたPCを持参するのか、それとも先生が準備されたPCを使うのか、さらにインストールするならどのOSのどのバージョンなのかも確認しておいた方が良いでしょう。
実際に講師の使っている様子を見ることで、「もっと使いこなしたい!」と刺激になること間違いなし!
RPGゲームに例えるなら強い敵を知ってレベルを高めたくなる段階ですね。
ネットで調べる
-
使える機能が分かったところで、次は実践編です。ロゴ、ポスター、イラストなど自分の好きな作品を作ってみましょう。作りながら分からないところはすぐにインターネットで検索して調べてみましょう。検索のときに使えるのが1で買った、辞書的バイブル本!検索したくても検索ワードに何を入れていいかかわからないというときに、今つまずいている機能の名前や状態を調べるのに使えます!そのまま本で調べるのもいいのですが、機能の名前がわかってくると検索して探す方が楽なことに気づくはずです。
辞書ありきの作業では探すのに時間がかかったり、持ち歩くか、家での作業でなければならないという制約がかかります。ある程度名前や機能の知識がついてからはインターネットで検索できる力を養い、より効率的に仕事を進めましょう。RPGゲームに例えるなら弱い敵キャラを倒しながら強い敵に立ち向かうための経験値をためていくイメージです。
知り合いに見てもらう
-
自分で作ったものに自信がついたら、今度は他の人に見てもらいましょう。おそらくもっとこうした方がいいんじゃない?と自分では思いつかなかったアイディア、あるいは思いついてはいたけど面倒で妥協してしまったアイディアについてのアドバイスをくれるでしょう。また印刷業者に送るのも良い手です。サイズや色の指定など、印刷する際のきまりがあるため、それにあわせるためにまた知識をつけることになります。
このような他の人からのアドバイスは、自分では使わなかった機能を使うきっかけになります。せっかく機能がたくさんあっても、自分が使おうと思わなければ使える機能は限られてしまいます。RPGゲームで例えるならミッションを繰り返すことで自分の使える武器を増やしていくイメージ。これを何度も繰り返すことで自分の持ち技が増え、それまで以上にできることが増えるのです。
知り合いにみてもらうとき、デザインに関しては一つのものに対して賛否両論あるはず。明るい色がいいという人、暗い色がいいという人…さまざまな意見を比べてみることも重要です。イラストレーターではレイヤーに分けて表示/非表示を変更できます。レイヤーを複製して色違いをつくり、色を置き換えながらだと比較しやすいですよ。
まとめ
-
なにができるかわからなくて苦手意識をもってしまう独学。なんとなくできたしここまででいいや、と妥協してしまいがちな独学。
今回はそんな挫折しやすいポイントをうまくのりこえるための独学の方法をご紹介しました。イラストレーターだけでなく、フォトショップやプログラミングなどでもぜひ試してみてください。