
【元ニュースアナウンサーから学ぶ!】明日から使える!プレゼンで成功する話し方の3つのコツ
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プレゼンテ―ションやスピーチで最も大切なこと。それは聞き手に「伝わる」ように話すことです。
『人前での話し方』を教えている私のところにいらっしゃる方からは、「緊張して声が震え、何度も聞き返された」や「一生懸命話したつもりなのに単調で飽きたと言われた」といった声をよく耳にします。
プレゼンやスピーチで取りあげる内容や情報、そこにある自分の思いをきちんと伝えたいなら、ただ熱意を持って話すだけではダメ。
そこで、ぜひ覚えておきたいプレゼンで成功する話し方の3つのコツをご紹介します。
明日から使える!プレゼンで成功する話し方の3つのコツ
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ポイントは、
①よく通る響く声で、
②ハキハキと滑舌良く、
③顔をあげて笑顔で話すの3つです。3つの「基本」を確実に押さえていれば、それだけで堂々と自信を持って話している印象を与えることが出来ます。
結果的に、話の信頼度や説得力があがり、プレゼンで成功する可能性も高くなると言って良いでしょう。
①よく通る響く声の出し方
プレゼンやスピーチのように人前で話す場合、一番重要なのが全員に聞こえるように話すということです。
ポイントは、どこの誰に言葉を届けるのか「狙いを定めて」声を出すこと。大勢の前で話すのであれば、自分から一番遠くにいる人に話しかけるつもりで声を出しましょう。
コツは「腹式呼吸」です。
腹式呼吸のポイント
1. 姿勢を正し、お腹に力を入れやすいように立ちましょう。
2. 座った状態で話す場合はイスに浅めに腰をかけ、背筋を伸ばします。
3. お腹を膨らませるような意識で鼻からゆっくり息を吸います。
4. おへそを背中に近付けていくようにお腹に力を入れて、息を身体の外に押し出すような感覚で声を出します。*喉に力を入れて叫ぶのではなく、力を入れるのはお腹だということをどうぞお忘れなく。例えば「今回のプロジェクトは ~ 重要だと考えています」という文であれば、最初の「こ」の発声時にお腹にグッと力を入れて声を出し、語尾の「ます」まで力を抜かず言い切ってから呼吸を整える、という繰り返しになります。
言葉の途中でお腹の力が抜けると途端に声の響きが悪くなり、語尾や助詞が消えて自信無げな印象を与えてしまいます。十分気をつけましょう。
②ハキハキと滑舌よく話すコツ
滑舌が悪い理由の多くは、口を動かさずもごもご喋っているか、早口で言葉に口がついていかないか、のどちらか。
日本語の母音「あいうえお」はそれぞれ口の形が異なりますが、口を横に開く「い」と「え」の母音は口の動きが甘くなりがちなので、口を大きく開け、顔の筋肉をしっかり動かすことを意識しましょう!
練習次第で「滑舌」はかなり良くなります。練習として、早口言葉を口の形を意識しながら繰り返し声に出してみたり、鏡でチェックしたりするのもオススメ。
早口言葉だからと言って早口で言う必要はありません。まずはゆっくり一音一音確実に発声しましょう。毎朝、新聞やニュースサイトの気になる記事(200字程度でOK)を音読し、スマホで録音してチェックするのも良い練習になりますよ。
③顔をあげて笑顔で話す
良く通る響く声の出し方とハキハキと滑舌良く話すコツの両方に関係があるのが顔をあげて笑顔で話すということです。緊張すると、どうしてもうつむきがちになってしまいますが、聞き手は「下」にはいません!
うつむいたままでは、自分の「前」にいる相手に声を届けることはできませんし、うつむいた状態で声を出すと声がこもりがちになります。さらに、表情が硬いままでは顔の筋肉もあまり動かず、当然滑舌も悪くなります。
一方「顔を上げて笑顔で話す」ことを意識すると、明るく響く声が出やすく、表情も豊かになって滑舌も良くなります。さらに聞き手にも、自信を持って堂々と話しているという印象を与えますから、聞き手を惹きつけるという意味でも重要です。
笑顔で話すというのは、発声・滑舌・印象の全てに影響を与える大切なポイントです。ぜひ心がけましょう!
まとめ
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人は緊張すればするほど、一生懸命になればなるほど、自分のことだけで精いっぱいになり、うつむいて小さな声でボソボソ話したり、反対に早口で一気にまくしたてたりしがちになるからです。
自分の言葉が聞き手に届いていないとしたら、それは単なる「独り言」でしかありません!
プレゼンテーションやスピーチで、聞き手を説得したり、自分の思いをきちんと伝えたりしたいのであれば、「よく通る響く声で・ハキハキと・笑顔で話す」というのが大前提。
そのためにも、ぜひ時間を見つけて繰り返し声に出して練習しましょう!練習を重ねることが気持ちの余裕につながり、自信を生み出します。プレゼンの成功はどれだけ事前準備が出来たかにかかっていますよ!
<ナビゲーター>
一色 映里 Eri Isshiki元ニュースアナウンサー
フリーアナウンサーとして番組や司会、ナレーションを担当する他、ラジオ番組放送作家、コピーライターとしても活動。2006年からプレゼン&スピーチトレーニングをスタート