
【永久保存版】就活生・若手起業家必見!ビジネス情報収集術!
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新しい事業を始める時、就職活動で企業研究をする時、皆さんはどうやって情報を集めていますか?
既にあるサービスや企業のホームページを探したり、業界について調べたい時は、信頼ある情報を見つけたいですよね。
今回は、図書館のレファレンス担当者も実際に使っている資料を含め、ビジネス情報の探し方をまとめてみました!
企業・団体の概要を調べたいとき
網羅的に企業を比較して調べたいとき
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③会社録
企業の概要を載せているデータのことをいいます。
・毎年発行しており、地域別の有力企業を調べることが可能。会社概要はもちろん、取引金融機関や仕入先、販売先なども掲載
・東商信用録には、会社の信用や3段階評価による格付け、格付け概況からの会社の評価が載る。全国8ブロックに分けて掲載
・帝国データバンクは東日本、西日本をさらに2つに分けて掲載
・東商信用録と同じ会社である東京商工リサーチが出している
・29の項目別に検索可能。日本の大企業から中小企業まで50万社/25万社の最新企業情報をCD-ROMに載せている
・東洋経済新報社が季刊で3月、6月、9月、12月の年に4回発行
・上場企業の業績や財務内容、株価の動きをコンパクトにまとめている
・業績予想もしており、好業績企業を探すのに便利な一冊
・日本経済新聞による発行で、内容は会社四季報同様の上場企業の情報
・巻末に「決算期別・予想配当利回りランキング」などの情報もあり
・日経会社情報をweb上で検索できるようにしたもの
・見やすく、検索できるので大変便利
売上等の数値を調べてたいとき
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④決算広告
決算広告とは、株主総会で承認された前年度の決算内容を株主や債権者等の利害関係者に伝える財務情報の開示です。
貸借対照表および損益計算書(商法上の大会社のみ)が開示されます。
★各企業のホームページ
・ホームページの決算広告をしている企業もある
・「“企業名” 決算」で検索可能
・帝国のデータバンクの提供するサービス
・検索は無料だが、公開していない場合は有料で企業情報を見ることになる
・日本の機関紙である官報。これに掲載している企業もある
・全文検索ができる無料サービス。検索対象はネット版『官報』で公開されている当日〜1ヶ月以内の官報
・官報検索!で検索できない過去の検索やより詳細な検索が可能
・有料サービス
・日刊紙・日本経済新聞に掲載する企業の情報を検索するサービス
・日本経済新聞に掲載された決済広告を始めとした各種法定広告を無料で検索して閲覧することが可能
⑤IR情報
Investor(投資家) Relations(関係)の略であり、株主や投資家向けの財務状況、企業先着などの投資に必要と思われる情報のこと。
広告とは異なり、業績の悪い事業やその対策も書かれています。
★企業ホームページ
・上場している企業であれば各企業のホームページにて載せていることが多い
・非上場の場合は開示の義務はありません
・「“企業名” IR情報」で検索可能
⑥有価証券報告書
一部・二部上場会社等に対し、財務省への提出が義務づけられている証券情報、企業情報、財務諸表などの書類を有価証券報告書といいます。
・金融庁の開設webサイト。証券取引法に基づく有価証券報告書の開示が見られる
・書類の比較もできるため便利
★各企業のホームページ
・近年公開している企業が増加
・「“企業名” 有価証券報告書」で検索可能
・有価証券報告書を所蔵している機関を訪れて直接見る方法
・冊子体とマイクロフィルムの有価証券報告書を所蔵(所蔵している範囲についてはこちらより確認)
業界・商品・サービスごとに時事的にみたいとき
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⑦専門年鑑
主題や産業分野についての過去一年間の動きを簡潔にまとめたものです。
分野毎のその年の傾向が見ることができたり、ライバル企業などがわかりやすいです。
年鑑の種類は宗教年鑑、水産年鑑といった範囲が広いものから味噌醤油年鑑のように商品を絞った範囲まで多種多様です。
・日外アソシエーツ編集部による日本国内で発表された事典、辞書、年鑑など調べるツール
・自分の知りたい分野にどんな年鑑があるか知りたいときに活躍
・国立国会図書館のリサーチ・ナビにある産業別の参考図書の案内
・ここでは産業ごとに基本参考資料、統計資料、名鑑類、調査レポート類、専門誌・紙、インターネット情報なども紹介している
⑧専門誌・紙
専門誌は雑誌のこと、専門紙は新聞のことです。
年鑑よりも直近の情報を素早く得ることができます。
・国立国会図書館のリサーチ・ナビの産業情報ガイドより主要専門雑誌・新聞に関する項目へのリンクをまとめている
・産業分野ごとに探せるのが便利
ランキングにされたいものがみたいとき
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⑨ランキング
企業ごとに統一した指標で比較ができるランキング方式なら、他社と比べた企業の強みを見つけることができます。
・帝国データバンクが毎年発行
・売上高や自己資本比率などさまざまな指標でのランキング
このようなランキング本は他にもいくつかあるので、図書館に行く時には内容を吟味したり、比較してみることをおすすめします。
一つの会社について詳しく調べたいとき
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⑩社史
「会社の設立○十周年」など、会社の節目を迎えた際に会社の歴史をまとめたものを社史といいます。
会社の沿革などを詳しく知ることができるため、会社理念などを調べたい時に役に立ちます。
ただし、ほとんど非売品であるため寄贈などで図書館に入ったものを使う場合が多いでしょう。
・気になる企業、業界で社史が出ているか調べる時に有効
・最近受け入れた社史も調べることができる(所蔵しているのは京都にある龍谷大学)
・神奈川県立川崎図書館の社史室の検索ができる
・本文は社史室にて読むことができる
★図書館内の蔵書OPAC(検索機)
・お近くの図書館で寄贈されているか知る時には各図書館のホームページ、もしくは図書館内にある検索端末で調べる
・できるなら社史の名前、正確な企業名を使ったほうが検索しやすくなる
いかがでしたでしょうか?
たくさんのツールに戸惑う方もいるかもしれません。
そんなときは図書館のレファレンスカウンターに行ってみましょう。
文献探索のプロが質問に答えてくれるレファレンスカウンターでは知りたい情報についての調べ方のヒントをくれるはずです。
ぜひ利用してビジネススタートアップ、就職活動の役に立てて下さい!
参考
図書館経営支援協議会 「事例で読むビジネス情報の探し方ガイド」