
現役ヨガインストラクターが語る!アクロヨガの魅力
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What's AcroYoga?
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アクロヨガ(AcroYoga)とは、ヨガ、アクロバット、そしてタイマッサージの要素が融合した2人以上で行うヨガのことです。
ヨガの叡智とアクロバットの動的なパワー、そして愛情深くやさしいヒーリングアートの混合であり、信頼、遊び心、およびコミュニティを洗練させるためのプラクティスでもあります。
アクロヨガの歴史
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アクロバットとヨガの融合は、近代ヨガの父であるクリシュナマチャリヤ氏がパイオニアと言われ、1938年のフライングの映像が残されています。
1985年にはセラピューティックフライングが発展し、さらにコンタクトヨガ、タイマッサージと融合されて発展していきます。サーカスアートとヨガの融合もされ、2000年のAcroYogaMontrealの設立をきっかけに、以降世界へと拡がっていきます。
2003年、Jenny Sauer-Klein and Jason Nemerがサンフランシスコで活動を始め、タイマッサージセラピストとヨガティーチャーを交えての4人でのContactAcroと呼ばれるチームとなります。
2006年よりAcroYogaと名を変え、世界を旅してたくさんのファンや指導者を生み出し、世界数十万人の人生に影響を与えています。
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アクロヨガには3つの主要な要素があります。
1. 信頼、生きる力、および喜びを深めるソーラーアクロバティックプラクティス
2. 聞くこと、愛すること、手放すことを洗練させるルナーヒーリングアーツプラクティス
3. 呼吸の自覚、ライフバランス、関係性を発達させるヨギックプラクティス
・参考文献:Elements of AcroYoga
・参考サイト:http://www.acroyoga.org/about/the-acroyoga-practice日本では10年前から指導者が来日しワークショップが開催されてきました。なかなか定着しませんでしたが、ここ数年やっとファンが増え、東京、関西、愛知などで少しずつ拡がりつつあります。
今回は、現役ヨガインストラクターである筆者が、アクロヨガの数え切れないほどの魅力を語ります!
アクロヨガにハマる筆者が語るアクロヨガの魅力!
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☆とにかく楽しいアクロヨガ!
子どもの頃 高い高いをしてもらったあの浮遊感を覚えていますか。
手をつないでジャンプして隙間を渡らせてもらったり、高いところから支えられてふわっと飛び降りたり、お父さんお母さんにぶらさがって揺らされたり、転がったり、鉄棒でくるくる回ったり、誰しもが3次元に身体を使うことを楽しんできたと思います。
アクロヨガはただのアクロバット体操ではありません。
みんなが持つ身体感覚の歓びの思い出スイッチを押し、ほのかなノスタルジックとともに、純粋に身体を動かすことを楽しむ心を呼び覚ます、大人のための贅沢な遊びです。
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☆コミュニケーションのためのアクロヨガ
必要な時に人にちゃんと頼れる人は、遠慮や恥ずかしさを捨てて素直に正直にいられるハートオープンな人であると思います。そして、頼ることができれば人を受け止めることもできるもの。
信頼という字は信じて頼ると書きます。頼ることができないと、頼りにされることもなくなっていくのではないでしょうか。遠慮しないで人に頼ると頼られる人になれる、私はそう思います。
アクロヨガは人を信頼して自分の身体を預けるアクティビティです。体重を預けて受け止めてもらうことを互いにし合うことで、どんどん自分が開放されていくのです。信頼のゲームであり、生き方や人生のあり方にまで影響すると思います。
もちろん不安のないよう練習は必要ですが、究極的には技術ではなく、こころがどうあるかが大事です。アクロヨガはまさに「つながり」であり、誰にでもできるコミュニケーションであるのが魅力です。
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ほかにもこんな魅力が満載!
☆触れあうことで癒される!
☆遊びながらしっかり鍛えている!
☆とにかく笑う!
☆達成感がある!
そんなアクロヨガ、実はサラリーマンにも必要な要素を学べるのです。
☆アクロヨガで適材適所を知る!
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アクロヨガは3つの役割からなっています。
・土台となる人→ベース
・持ち上げられる人→フライヤー
・安全に調整する人→スポッターはじめは、それぞれの役割をみんなが体験し練習していきますが、長く続けていくと自分の持ち味、果たすべき役割、また性格的な気質の向き不向きなどから適材適所を知り、専門化していきます。
チームとして力を発揮するトレーニングともなり、海外では企業研修としても起用されているのです。
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☆アクロヨガはパズルを解くようで頭脳にも効く!
右手はこちらを押し、左足は別の方向にひねり、おへそは反対側に向けるなど、平面ではなく3次元に空間を捉えて、各部分が異なる動きをしていくのでとても頭を使います。知性派の好奇心もかなり刺激するアクティビティなのです。
人の身体はみんな違うため、相手が違うとまた工夫が必要となります。ハマった人にとっては、飽くなき探求の対象となるでしょう。
スリランカでのアクロヨガルナーイマージョンに参加!
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アクロヨガが大好きすぎて、思い切ってスリランカの電気もない施設での合宿に参加してみました!
・宿泊先:http://www.themudhouse.lk/
※こちらのmudhouseは、イマージョンにも参加したイギリス人の手作りなんですよ。世界各地からさまざまな人が集結しました。部屋は違えども寝食をほぼ共にして、朝の瞑想に始まり、午前3時間・午後3時間とアクロヨガのフライングやタイマッサージを毎日6時間練習し、あとはのんびり自然の中で過ごします。
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夜の明かりはオイルランプだけなので11時前には寝てしまい、毎朝夜明け前にたくさんの動物の鳴き声で自然に目が覚めるという、とても贅沢な過ごし方です。
大自然の中でのルナーイマージョンは、こころと身体がすみずみまで潤い、自らの力を呼び覚ますような深いヒーリングとなりました。
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食事は、魚以外はほぼベジタリアンというメニュー。果物は味が濃くて本当においしい!「自分という人間は動物の一種である!」としみじみ感じた、生き物として生き返った合宿でした。
英語をまともに話せるわけではない筆者にとって、レッスンへの参加には非常に勇気が要りましたが、アジア圏であったのでなんとかコミュニケーションが取れて、本当に楽しむことができました。
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参加者の年齢層に幅があり、つながりが深い友達が世界中にできます。食事も生活も自然に寄り添う5日間。よくしゃべり、よく笑い、よく触れ合い、よく遊ぶ。人間として生まれた歓びを享受できる楽園のようなリトリート、それが筆者が参加した宿泊型のアクロヨガイマージョンの最大の魅力でした。
フル充電となる素晴らしい体験ができ、協力してくれた家族にこころから感謝しています。
おわりに
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アクロヨガは、日本ではまだまだ出会う機会の少ない、ともすると抵抗感も大きいかもしれない特殊なヨガです。
レッスンやワークショップは東京、横浜、愛知、神戸、大阪などで開催されていますが、参加者はほぼ筆者の知り合いといっても過言ではないほど、まだまだマイナーなヨガです。
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この記事は、貴方がアクロヨガと出会う契機となり得るはずです。ぜひ気軽に足を運びトライしてみて欲しい。うわ~という想いを味わってみて欲しい。そして経験を持ち帰って身近な人と触れ合ってみて欲しい。
アクロヨガで身体そのものを使って夢中で遊ぶ楽しさを思い出し、身体の触れ合いから人間本来の生命力を感じて癒されてみませんか?
・AcroYoga公式サイト:http://www.acroyoga.org/
・AcroYoga Tokyo公式Facebookページ:https://www.facebook.com/groups/acroyoga.tokyo/
<ナビゲーター>
中村 晃子
Akiko Nakamura
ヨガインストラクターSunyoga主宰。E-RYT200ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター。AcroYogaエレメンタルイマージョン・ルナーイマージョン修了。