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  愛してやまない花の魅力を もっともっと多くの人に知ってほしい

愛してやまない花の魅力を もっともっと多くの人に知ってほしい 『宙花sora hana』オーナーフローリスト|Shusuke Tobe

  • 東京世田谷で生花店『宙花sorahana』を営みながら、店内でフラワーレッスンを行っているオーナーフローリストの戸部秀介さん。2016年7月に店舗をオープンし、ストアカで講座を開いてから1年余り。ハーバリウムやリース、スワッグなど、サイトで紹介している作品の可愛らしさと気さくな人柄が評判を呼び、あっという間に人気のレッスンとなりました。

    “一日中、夢の中でもずっと、花のことばかり考えている”という戸部さん。どんな風にして花と出合い、フローリストとして教えるまでになったのか?――かぐわしい花の香り漂う店内で、じっくりお話を伺いました。

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電気工事士だった30歳のころ、花に対する興味が急激に湧いてきた

  • 社会人になってから、ずっと花に関する仕事に就いていたんですか?

     

    いえ、違います。

    花屋になる前は12~13年ほど、電気工事士をしていました。家業が電気設計事務所でして。

  • それは意外ですね!

     

    なので、このお店の電気まわりは全て自分で設置しました。

    机や棚も、妻にやすりがけなどを手伝ってもらいながら自作しました。

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  • 一見縁のなさそうなお花に興味を持たれたのは、どういうきっかけで……?

     

    30歳のときに、急に興味が湧いたんです。

    それから、実家の玄関や屋上で、たくさんの花々を育て始めました。

    バラだけで120種類ぐらいはあったかな。正確には数えていなかったけれど、全部で200~300種類はあったと思います。

     

     

  • 壮観ですね。近所でも話題になったんじゃないですか?

     

    そうですね、町内のひとがよく観に来てくれました。

    でも、飾るというよりがーっと並べて、そのひとつひとつを僕がじーっと眺めていたので、近所の人には植物の研究者か何かだと思われていたみたいです(笑)

     

  • バラは育てるのが難しいと聞きますが、実際はどうなんですか?

     

    一般的にそういわれていますよね。でも、当時はバラを含め難しいといわれている種類も、偶然にもうまく育てることができました。

    その経験から、「俺は花で生きていくんだな」と直感しました。道筋が作られた、という感じでしょうか。

  • それから、すぐに花屋さんに?

     

    いえ。花の道に進もうと決めたのは、フラワーアレンジメントのスクールの体験レッスンに行った時でした。
    そしてまずは花に関する基礎知識が必要だということに気づき、生花店の門を叩きました。それがちょうど35歳のときでした。

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花屋での武者修行時代 フランス人フラワーデザイナーに学んだこと

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  • どんな花屋さんで学ばれたんですか?

     

    最初に、大手花屋の店売り店舗で2年。その後別の花屋で “活け込み”担当として2年修行しました。

    自分で花を育てる楽しさは知っていましたが、活け込み(アレンジメント)の楽しさには体験レッスンに行って初めて目覚めたんです。

  • 2軒のお店で、それぞれどんなことを身につけましたか?

     

    1軒目の大手店では花に関する基本を学ぶことができました。

    2軒目は、フランス人フラワーデザイナーの名を冠したお店。彼が来日した際には、直々に多くのことを教えてもらいました。スタッフの中で、男性は自分ひとりだったので、すぐに覚えてもらえたのはラッキーでしたね。

     

  • フランスの方は、花との密着度が日本人とは違いそうですね

     

    そうですね。花の扱い自体が全く違いましたし、彼が持つセンスにも圧巻でした。

    例えば、彼が1本の木を加えるだけで、場の雰囲気ががらっと一変するんです。作品ひとつひとつにも“彼ならではのスペシャル感”があるんです。

    面接に受かったときは「俺、ここで働けるんだ!」と興奮すら覚えました。

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  • そのお店では、具体的にどういった業務を?

     

    活け込み担当の他に、大きなキーパー(冷蔵庫タイプのショーケース)を任されていました。冷蔵庫といっても、このお店では、単に花を保存するのではなく、いかに花を美しく魅せることができるかという“魅せ場”。都内の一等地にあり、来店するお客様が求めるレベルも高かったせいもあり、緊張感とやりがいを持って取り組むことができました。

受講生にリラックスしてほしいから、プライベートなことは一切聞かない

  • その後、2016年7月に『宙花 sorahana』をオープンされました。ストアカにはいつ頃登録されたんですか?

     

    退職して1年ぐらいは、自宅でフリーランスの花屋をしていましたが、レッスン自体はずっとやりたいと思っていました。そんなある日、妻が「ストアカというサイトがあるから登録してみたら」と教えてくれて。なので、登録自体はお店を出す前ですね。

    レッスンを本格的に開始したのは、オープン後ですが。

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  • レッスンを実際に開始してみて、いかがでしたか?

     

    最初に来てくれた女性が、とても印象的でした。

    もともと1時間半で終了する予定のものを、5時間ぐらい費やして作品を作っていかれたんです。レッスンのひとときが充実していて、とても楽しかったようで。

    僕もあまり細かいことをあれこれ言わないほうなので、そこがよかったのかもしれません。

  • こうしてお話を伺っていても、とても気さくな印象を受けます

     

    レッスンで大切にしているのは、受講生の作りたいものが何かを聞き、サポートに徹すること。いかにも「先生です!」という感じで教えるよりは、元職人の“親しみやすさ”をもって接し、楽しいと感じてもらえるのが一番かと。

    一方で、受講者の方のプライベートな部分には極力踏み込まないようにしています。

  • 誰のために作る、とかも聞かないんですか?

     

    そうですね、基本的にお名前ぐらいしか知らないです。例えば、平日に来てくださっても「今日休みなんですか?」なんて聞かないですし。

    きっとその方が相手も楽だと思うんです。

  • レッスンを受ける側の心地よさを大切にされているんですね

     

    レッスンが長くなると、休憩時にちょっとしたお菓子を出すこともあります。美味しいし、頭がすっきりすると好評です。

    レッスンそのものの質の向上はもちろんですが、こうした気配りも大切だと思っています。

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大好きな花の魅力をもっと伝えたいから 将来はスクールに

  • 現在のレッスン内容は、どのようにして決めていかれたのですか?

     

    現在は、通年で行っているスワッグ(壁掛けブーケ)やハーバリウムのほかに、季節ごとのリースのレッスンをやっています。

    もちろん自分でいろいろ考えてのラインナップから始めましたが、お客様からの要望を取り入れてもいます。季節ごとのリースはもともとお店では作っていたのですが、「自分でも作ってみたい」というお客様からのリクエストから講座になりました。

  • 『宙花 sorahana』ならでは特徴はどんなところですか?

     

    素材としてドライフラワーを効果的に使用しているところでしょうか。『宙花 sorahana』のハーバリウムは、ドライフラワーを使っています。花の選択肢が増えますし、色落ちのスピードもスローなんです。スワッグもドライで作ったりします。

    また、僕がピンク色が大好きなので、ピンクの花が多いです。

  • みなさん、どういうきっかけでレッスンにいらっしゃるのですか?

     

    ストアカやお店のホームページに載せた作品がきれいだったから、と。

    『宙花 sorahana』のハーバリウムは、どこから見ても花が外側を向いていて適度な空間を持たせているので、抜け感が出て美しく見えると思います。

  • 受講生は近くに住む方が多いんですか?

     

    いや、遠方からいらっしゃる方も多いですね。

    旅行がてらいらっしゃった方は、長崎、三重など。レッスンのためだけに、静岡や山梨、千葉、埼玉から来ていただいた方もいらっしゃいます。

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  • 本当に全国からいらっしゃっているんですね

     

    時折、同業のお花屋さんが来ることもあります。

    「平日、ひとりからでもOK」という参加へのハードルの低さも、功を奏しているのかもしれません。

  • たくさんの方が訪れるこの『宙花 sorahana』を、今後どんな場所にしていきたいですか?

     

    花の魅力をもっと多くのひとに向けて、広く伝えていきたいので、ゆくゆくはスクールのような形にしていきたいと思っています。

    まずは、リース、スワッグ、ハーバリウムをベースにしながら、レッスンの種類も少しずつ増やしていきたいですね。

  • 戸部さん、ありがとうございました!

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    編集後記:店名『宙花 sorahana』は、戸部さんの大好きな中島みゆきさんの曲「宙船」にちなんで命名されたそうです。

    戸部さんご自身は、電気工事士からフローリストへの転身、ピンクが大好きなことなど、硬派なルックスとのギャップが魅力的な方でした。花の話題になると、表情がふわっとやわらかくなるのも印象的。お花を心から愛しているんだとお見受けしました。受講者の満足度が高いのも納得です。


  • 先生のプロフィール

    戸部 秀介

    戸部 秀介さん(Shusuke Tobe)

    世田谷区中町駒沢通り沿いにある花屋、宙花sorahanaのオーナーフローリスト。

先生の教えている講座

※2017年12月07日現在の情報です。

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