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STORY

すべての受講者が“必ず自宅で再現できる”メイクレッスンを目指して あなたの「キレイ」をサポートします|SHIMAKO YUHI
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先生のプロフィール
SHIMAKO YUHIさん(SHIMAKO YUHI)
1979年生まれ。岐阜県出身。
大手化粧品メーカー13年間を経て、現在、フリーランスでプライベートパーソナルメイクレッスン、撮影等のメイク、各種美容講座を主宰。化粧品メーカー在籍中、国内外のメーキャップイベントにおいて1万5千人を超えるお客様のメイク、社内教育面ではメーキャップセミナーを担当、雑誌撮影、香港ファッションウィークバックステージ&レセプションパーティーメイキャップショー、「メイクで好感度をup」する企業の新人研修、身だしなみメイク講座など幅広く活動。
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ストアカでは、プライベートメイクレッスンをはじめ、アドバイスを受けながらお買い物ができる「コスメツアー」講座が人気のSHIMAKO YUHIさん。美容を通したあらゆる活動は、ストアカのみならず、企業向けセミナーのほか、抗がん剤治療中や皮膚疾患の方に対しても行われています。
一度は置いたメイクの筆をふたたび握りしめ、さまざまな状況下にある女性たちと日々触れ合いながら思う、SHIMAKOさんにとっての美容とは、そして、身をもって感じるメイクの力とは。
「自分がきれいになれる仕事」に就きたかった
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高校を卒業してすぐ、大手化粧品メーカーに美容部員として入社されたんですね
はい。かつて同じメーカーで美容部員をしていた母から強く勧められまして。
卒業後の進路を考えたとき、「自分がきれいになれる職業に就きたい」という思いが根底にあったので、常日頃から美しかった母のアドバイスは素直にすっと受け入れることができました。
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大手メーカーだとやはり研修もしっかりしているんですか?
そうですね。研修制度も専門機関もあり、それこそ「色づきリップしか使ったことがなかった」私は、まさに美容について一から学ばせてもらいました。
入社後から配属までの道のりは想像以上に長く、数か月間、皮膚やメイキャップなどの各理論や薬事法、技術を学んだ後、店頭での研修を経て、ようやく配属、という流れで。
また、新入社員でなくとも社員には毎年試験が課せられました。技術・理論で構成された社内検定です。図鑑のような大きさの、分厚い教科書が各教科一冊ずつ手渡され、試験前はひたすら猛勉強。もしかしたら、学生時代より勉強したかもしれません。
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想像以上に厳しい世界だったんですね
今思うと、技術を身につけられるだけでなく、働きながら常に最新の美容情報を学び、アップデートできる環境が非常にありがたかったです。
このメーカーには、美容部員として5年、メイキャップクリエーターとして8年の計13年勤務しました。
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メイキャップクリエーターってどんなお仕事なんですか?
私は西日本地区の社員だったのですが、福岡・大阪・神戸・名古屋など各地の店頭を周って、お客様向けにステージイベントをしたり、社員育成のためのOJT活動・美容部員向けのセミナー講師をしたり、他の企業に出向いてメイク講座を行ったり。なんでもやりましたね。目まぐるしく過ぎる多忙な毎日でしたが、とても楽しかったです。
幼い息子がアトピーと食物アレルギーを併発 健康の大切さに気づく
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その後、会社を退職されて、お仕事をお休みされていた期間にリンパドレナージュ※を学ばれたとか
※リンパ液の流れを活性化し、不要な異物や老廃物を集めて排出するマッサージテクニック
会社を辞めた理由は、息子を授かったのと同時に夫の東京転勤が決まったからだったのですが、生まれたばかりの幼い息子が、睡眠障害になってしまうくらいの重いアトピーを発症してしまいまして。自分自身も眠れない、とても苦しい状態が3年くらい続きました。
このことがきっかけで健康や食事の大切さを痛感しまして。それで、いろいろ調べていきついたのが、リンパドレナージュでした。
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実際勉強してみて、いかがでしたか?
メーカー時代、たまたま技術を評価されて、メイクの道に進みましたが、もともとはスキンケアやマッサージの方が好きでした。でも、それよりももっと奥深い世界にあるリンパドレナージュは自分にとっては荷が重すぎました。人の健康を預かるのはとても大変なことですし、もっともっと勉強しないとお金すらいただけない。
そんな風にして悩んでいたときに、私の経歴を知っていたリンパドレナージュの先生から「抗がん剤治療中の方のためのメイクレッスンをやってみない?」と声をかけられたんです。
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まさに転機が訪れた、という感じですね
その時、一度置いたメイクの筆をもう一度握ってがんばろうと決心しました。
しかし、それまでデパートで1万5千人以上の女性のメイクをしてきたのですが、がん患者の方に出会ったことがなかったですし、そういった方々をメイクするための情報はまったくありませんでした。なので、自分から情報を取りにいくしかなくて。
抗がん剤の副作用を知るために、自分の眉を剃る
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実際に調べてみて、いかがでしたか?
情報そのものは溢れるほどに存在するのですが、それらを正しいかそうでないかを判別するのはとても難しい。息子が発病したアトピーや食物アレルギーに関する情報収集の際もそうだったんですが、医学的な確証のないものがたくさん集まってきてしまうんです。
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やはり、がんを発病した経験がないとわからないこともあるのでしょうか?
正直言って、あると思います。
なので、私がまずやったことは、抗がん剤を投与するとなる、脱毛の副作用がどんなものかを体験するために、自分の眉を剃ってみました。
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自分の眉を、ですか?
はい。確かな情報を探すより、自分でやってみたほうが早いと思って。
そうしたら、毛のないところに眉ペンシルで描くことが、思っていた以上に難しかったんです。メイクのプロである自分ですら難しいのだから、他の方はもっとやりづらいだろうと。
そもそも眉毛を描くのが苦手という人も多いですしね。
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実際に患者さんとお会いしてみたとき、どんな印象を受けましたか?
当然ながら、患者さんと触れ合ってみてわかることのほうが多かったです。
現在は、患者さん向けのグループレッスンなども行っているのですが、剃るのではなく、毛根からまつげや眉毛がなくなってしまうということは、ペンシルで描いてもすぐにつるんと消えてしまう。落ちてしまうんです。そして、まつげが抜けると目の輪郭がぼやけてしまいます。
同じ薬を投与していても副作用の出方は人それぞれです。脱毛以外にも、肌の色素沈着、爪の劣化、手のしびれでメイク自体が困難な人もいらっしゃいます。
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最近では、働きながら治療をされる方も多くいらっしゃるのでは?
そうなんです。だからこそ、メイクの出番でもあります。例えば「目を見てしっかり人と話していたのに、発病してからは下を向いて話すようになった」という状態から、つけまつげやアイラインをうまく描けることになったことで顔に自信が持て、再び目を見て人と話せるようになったという方も。
「薬の副作用による変化」への対応方法が分かるだけで外出への安心材料になったとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。
ストアカの講座はリアルな女性の声を聞くための“学びの場”
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ストアカで講座を持つことになった理由は?
以前より友人から「もしメイクを教えるのならこういうプラットフォームがあるよ」と聞かされていたので、内容が定まればストアカで講座を開くことは決めていました。
開講への決め手となったのは、昨年、やはり抗がん剤治療中の方向けのメイクレッスンをしたとき。「近所にドラッグストアがたくさんあるけれど、どれを買っていいのか分からない」と相談され、じゃあ寄りましょう!と帰りがてら一緒に買い物へ行ったんです。そこでアドバイスしたことがとても喜ばれまして。このことがきっかけとなりました。
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ドラッグストアの商品も把握されているんですね
実は始める前は勤務していたデパートの商品のほうが詳しかったんですが、受講者のみなさんの化粧ポーチの中身を見せてもらいつつ、プチプラ商品について勉強させていただきました。こんな風にしてポーチという“究極のプライベート空間”を覗かせてもらいながら、市場調査をさせていただいている感じですかね。そして、そのお返しに化粧品の選び方などを伝授している気持ちでいます。
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「コスメツアー」はどのような行程で行われるんですか?
まず、カフェで、好みやメイクにかける時間、生活スタイル、悩みなどを聞き、カウンセリングを行います。その方にとって何が必要なのかが分かった後に、いざ買い物へと出かけます。デパート、オーガニックコスメ、ドラッグストアなど行先はその方の好みやご希望に合わせて、さまざまですね。
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傾向として「想定外だったなあ」と思う点はありますか?
「普段、デパートには行きづらいので、この機会にぜひ」という人が意外といらっしゃることですかね。
実は、デパートからドラッグストアへとはしごするケースが一番多いんです。お金をかけたいものはデパート、気軽に始めてみたいもの、流行ものはドラッグストアで買う、というような。
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年齢層はいかがでしょう?
始めた当初は20~30代の方が多かったのですが、現在は30~40代、50代の方もいらっしゃいます。
大人になればなるほど、自分の似合うものが分からなくなり、ずっと同じ化粧をしてしまっている人も多いですよね。かといって、習う機会もないし、情報過多で雑誌やネットを見てもどうしたらいいか分からない。現代ならではの悩みだと思います。
ご自宅で、ご自身で。再現できることをゴールにしたメイクレッスンに
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メイクレッスンは、抗がん剤治療中の方のみならず、ストアカでもやられていますよね。教える上で大切にしていることはありますか?
先ほどもお話ししましたが、「なぜ、デパート勤務時代、多くの人と触れ合う機会がありながら、患者の方には出会うことがなかったのか?」という疑問の答えは「治療が始まってウィッグを付け始め、人に顔を触れられるのが怖くなってデパートから遠のいてしまった」からでした。
こうして、患者さんたちとの関わったことで、レッスンで心がけることが大きく変わりました。
それまでの「あれこれ手を加えて完成するメイク」ではなく、目の前の女性の日々の生活や価値観、メイクスキルに寄り添い、「ご自宅でご自身で再現できることをゴールにしたメイクレッスン」を意識するようになったんです。
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技術を家に持ち帰り、使いこなすことで、みなさんのメイクへの敷居も低くなりそうですね
現在は、息子の治療が生活の中心となっていますが、すべての女性が気軽に、気楽に、美容に触れられる仕組みづくりを少しずつ進めていきたいと思っています。
そして、たとえどんな状況下にあっても、少しの工夫でキレイになる、気持ちが上がる“メイクの力”をもっと多くの女性に体感していただきたいです。
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その構想が、これからどんな形になるのか、楽しみですね。SHIMAKO先生、ありがとうございました!
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編集後記:
取材は、普段プライベートメイクレッスンを行うという、暖色系で温かみのある素敵なお部屋で行われました。SHIMAKO先生の凛とした美しさに惚れ惚れしつつ、お仕事でのご活躍ぶりから息子さんの治療でご苦労されていることなどあらゆるお話を伺い「どんなときでも溌剌と、きれいでいることの大切さ」を感じました。女性に生まれたからには、きれいでいる努力をせねば、と猛省。まずはSHIMAKO先生のレッスンに行かねば!です。
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先生のプロフィール
SHIMAKO YUHIさん(SHIMAKO YUHI)
1979年生まれ。岐阜県出身。
大手化粧品メーカー13年間を経て、現在、フリーランスでプライベートパーソナルメイクレッスン、撮影等のメイク、各種美容講座を主宰。化粧品メーカー在籍中、国内外のメーキャップイベントにおいて1万5千人を超えるお客様のメイク、社内教育面ではメーキャップセミナーを担当、雑誌撮影、香港ファッションウィークバックステージ&レセプションパーティーメイキャップショー、「メイクで好感度をup」する企業の新人研修、身だしなみメイク講座など幅広く活動。
先生の教えている講座
講座 | 『メイクのプロと2人でまわるプチプラ&ブランドコスメツアー』 |
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受講料 | 15000円(120分) |
定員数 | 1名 |
申し込み | https://www.street-academy.com/myclass/8471 |