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  人の心に響く写真の撮り方を教えます!

人の心に響く写真の撮り方を教えます! We believe Photo Power!!!|Makoto Suda

  • 「PHOTO POWER」写真の力を感じながら世界各地を旅し、様々な写真を撮り続けている須田誠さん。個展や写真集などを通じて多くの作品を世に出しており、須田さんの写真教室では1200人を越える生徒さんを輩出しています。

    須田さんの写真は初心者の目にも分かるほど魅力に溢れています。

    しかし、須田さんが初めてカメラを手にしたのは30歳を過ぎてからだったそうです。須田さんの人生を変えたカメラとの出会いと写真家になるまでの経緯、写真を学ぶことの魅力などを赤裸々に語っていただきました!

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生まれて初めて行った海外旅行が人生のターニングポイント

  • まず初めに、須田さんが写真家になるに至った経緯を教えてください

     

    僕は、ずっと音楽をやっていたんです。プロのミュージシャンになりたくて。高校を出る時に自分だけ就職先が決まっていなかったので、担任の先生がレコード店への就職を勧めてくれました。

    初めはレコード店で働きながらベーシストを目指そうという気持ちで就職したんです。

  • その時は写真家ではなく、プロのミュージシャンになることが夢だったんですね

     

    そうなんです。レコード店に就職をして色々なジャンルの音楽を耳にすることができました。
    その中で、スタンリー・クラークという有名なベーシストの手が、日本人の平均的な手の大きさの2倍もあるという事実を知ったんです。その時に「あぁ、そりゃ敵わないな」って(笑)。
    それをきっかけにミュージシャンを裏方で支える仕事をしようと思い、音楽関係の出版社に就職しました。

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  • 2倍の手の大きさはすごいですね…!

     

    信じられないですよね。日本の常識の中にいると考えられないようなことが海外にはたくさんあるんだろうなって思いました。
    それで僕は25歳の時、貯めていたお金で初めての海外旅行に行こうと思い立ちました。

  • 初めての海外旅行ではどこに行かれたんですか?

     

    本場の音楽が聞きたいという気持ちから、夏休みの1週間を利用してアメリカに行きました。三都市周遊チケットを使ってロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨークを周ったんです。
    アメリカで見たものすべてにカルチャーショックを受けましたね。それが僕の人生のターニングポイントでした。

旅を通じてオープンマインドを手に入れた

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  • その後、須田さんは多くの旅をされるようになったとか

     

    最初は、ライブハウスで行われる音楽を聞くために、夏休みや冬休みの1週間を利用してニューヨークへ行っていました。でも、1週間じゃ満足いくまでライブが見れないと思ったことから、28歳の時に会社を辞めて、アメリカに渡りました。

  • 会社を辞めたんですか!

     

    初めは学生ビザで3ヶ月も行けば、思う存分ライブハウスで音楽が聞けて満足するだろうと考えていました。その後、帰国してまた就職すればいいって。でも、学生ビザが切れる時に思ったんですよ、「まだ帰りたくない」って。

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  • それで…どうされたんですか?

     

    それから2年間アメリカに滞在しました。
    滞在中は手渡しで給料をくれるところで働いて食いつないでいたんです。当時、月に900ドルくらいの収入しかなくて、住んでいたアパートの家賃が月650ドルだったので、生活は苦しかったですね。毎日、裏路地にある1本50セントのホットドックを食べていました。

  • アメリカ滞在中にも旅をされたんですか?

     

    お金があまりなかったので、アメリカ国内を旅しました。
    1ヶ月かけてアメリカ大陸一周の旅に出てから、とても視野が広がり、旅の魅力にはまりました。アメリカ一周の旅でいろいろな人に出会い、経験をしたことを機に、オープンマインドを手に入れたと思います。

     

カメラとの運命的な出会い

  • 2年間アメリカに滞在した後は、どうされたんですか?

     

    日本に帰国し、アメリカでの経験を生かしてレコード会社に就職しました。洋楽のレーベルを担当して、移籍してきたヘビーメタルのギタリストをオリコン初登場1位にするまで育て上げました。
    でも、34歳の時にバブルが崩壊して左遷が決まり、サラリーマンをやめることを決意しました。

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  • サラリーマンの性ですね

     

    そう。だから、このままじゃダメだって思って、自分の本質を見つけるために約2年間世界中を放浪したんです。31カ国周りました。
    その時にトランジットで立ち寄ったシンガポールの店先で、初めて一眼レフカメラと出会ったのです。

  • 海外を旅する間にカメラと出会ったんですね

     

    運命的な出会いでした。必然だったと言っても過言ではないくらい…カメラに呼ばれたんです。
    散歩としていた時に、ふとショーウィンドウを見るとカメラがあって、気がついたら手にしていました。100円すら節約するぐらいの貧乏旅行をしていたのに、数万円もするカメラを何の迷いもなく購入したのです。今思うと本当に不思議ですね。

  • 素敵な出会いですね

     

    カメラを購入したはいいけど、説明書も全部英語だし使い方も分からないから、現地にいた観光客に聞きながら、写真の撮り方を独学で学びました。
    望遠レンズもなかったので、とにかく撮りたいものに寄って撮るということをしていて、これは今の僕の写真にも生きている点だと思います。

写真を通じて世の中に伝えていきたいこと

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  • 写真を専門にしようと思ったきっかけについて教えてください

     

    旅から帰国した後に、撮った写真を人に見せると「いい写真だね」と言われる機会が多かったんです。
    それから、小さなカフェなどで写真展をやるようになりました。個展を繰り返すうちに、写真集を出したいと思い始めたんです。

  • 写真集を出すためにどんなことをされたんですか?

     

    個展を開催するたびに、フライヤーを写真家事務所に送ったり、出版社に行ったりしました。でも、なかなか写真集は出すことができませんでした。
    ある時、東京都写真美術館のカフェで写真を展示するチャンスを得たのです。
    その時ちょうど、高橋歩さんがベストセラーを出していたんです。そこで、高橋さんにメールをしたところ、僕のWEBサイトを見てくれて「素晴らしい写真ですね。写真集を出しましょう」と返信をくれたのです。
    その直後に、現在のA-Worksの副社長が写真展を見に来てくださって写真集の出版へとつながったのです。それが写真家を目指そうと思った大きなターニングポイントだったと思います。

  • 須田さんが目指す写真家とはどのようなものですか?

     

    カメラマンさんってたくさんいると思うんですけど、それは仕事として写真を撮っている人だと思うんです。僕は、表現者として、作家的な写真家になりたかった。今も写真家でありながら、絵を描いたり、詩を書いたりもしています

  • 写真を通じて、どのようなものを世の中に伝えていきたいと思っていますか?

     

    明日何が起きるか分からない世の中なので、好きなことをして生きていくことの大切さを伝えていきたいです。そして本当の幸せは足元にあるんだよってことに気づいてほしいです。

人の心を動かせる写真を撮る

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  • 写真を教えるに至ったきっかけはありますか?

     

    写真集を出版してから、写真の力でメッセージを伝えたいという思いがより強くなったことがきっかけですね。
    今はカメラもデジタル化していて、誰でも写真を撮ることができます。
    でもカメラという機械以上に、人間として大切な事が沢山あるのだよ、ということを写真を通して伝えていきたいなと思ったのです。

  • 須田さんにとって写真の力とはどのようなものですか?

     

    写真を撮る時に大事なのは「見る」「感じる」「想像する」力です。それがあるから人間は、写真を「撮る」ことができる。全く知らない人でもアルバムにある写真を見るだけで、その人の人生が垣間見えたりすることもありますよね。写真は生きた証なんです。

  • 写真が生きた証だと実感した出来事はありますか?

     

    東日本大震災の時に、津波の被害に遭ったアルバムに入っている写真を1枚1枚洗ってきれいにして乾かして、新しいアルバムに戻すボランティアをしたんです。その時に担当したアルバムの写真を見るだけで、その方の人生が、まるで一緒に過ごしてきたかのようにありありと伝わってきたんです。
    その時に思ったのは、写真って、スマホでもコンパクトカメラでも、写ルンですでもチェキでも、なんでもいいから撮って残すことが大切なんだなと思ったのです。だから、普段の飲み会でみんなで撮った「ピース、イエー!」っていう写真って、本当はめちゃくちゃ大切な写真なんです。写真の本来の姿かもしれませんね。

いい写真を撮るために大切なことを学ぶ

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  • 須田さんの教室の特徴を教えてください

     

    教室では、初めに握手をします。自己紹介した後にはハグをするんです。最初はみんな驚くけど、スキンシップを取った後には、緊張の糸がほぐれてコミュニケーションが取りやすくなると思います。

  • 最初は緊張しますよね

     

    そうですね。でも、写真を撮るときに大切になるのは被写体とのコミュニケーションです。被写体が人であっても物であっても同じです。

    僕は旅先で人を被写体にすることが多いですが、どこの国に行っても「こんにちは」「ありがとう」「写真を撮っていいですか?」「かっこいいね」「かわいいね」という言葉は、現地の言葉で言えるようにしています。
    また、目先の知識より、「長い目で見た知識」を教えています。この時代、グーグル先生(検索)に聞けば目先の知識はなんでもわかります。例えば「写真 絞り」で検索したら1600万件もヒットします。グーグル先生には勝てません(笑)。

    僕の写真教室に来てくださった生徒さんには、初級クラスと言えどもその1600万件の外側にある大切なことをお教えしています。

  • 写真を撮るにあたって大事なことは何ですか?

     

    写真で一番大事なのは、感謝です。被写体との出会いや、写真を撮ることができる空間に対して感謝することで、人の心に響く写真が撮れると思っています。いい写真はいいカメラを使えば撮ることができるでしょう。でも大事なのは、人の心を感じさせる写真を撮ることです。

     

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  • 須田さんの生徒さんにはどんなことを学んで欲しいですか?

     

    写真を学ぶことを通じて、人間として成長してくれることを望んでいます。写真を撮る技術はもちろんですが、心に響く写真が撮れるよう教えたいと思っています。

  • 【編集後記】

    “写真教室”と聞いて、カメラの使い方を教えてくれる場所を想像するのは私だけでしょうか。でも、現代はインターネットも普及していて、ネットで調べればある程度カメラの使い方を知ることができます。
    そんな中で須田さんは、写真の価値や本質を教えてくれる…そう感じたとき、改めて私も写真を学びたいと思いました。取材を通じて、いい写真を撮るためにはカメラの使い方ではなく、”心”が大切なんだということを教えてくれた須田さんに感謝したいです。


  • 先生のプロフィール

    須田 誠

    須田 誠 さん(Makoto Suda)

    28歳で10年間勤めた会社を辞め、NYに2年間滞在。34歳の時、世界放浪の旅に2年間出る。放浪中に初めて一眼レフと出会い、旅をしながら独学で勉強。帰国後写真展を繰り返し、2007年『NO TRAVEL, NO LIFE』でデビュー。『NO TRAVEL, NO LIFE』は、多くの若者より支持を受け、写真集としては異例の現在第5刷・25,000部を突破する。NYの近代美術館 MOMAでも発売される。現在はEXILE、Omara Portuondo、高橋歩、プチコキャン他多くのアーティストや企業と撮影やコラボをしている。2017年9月末に撮りためたキューバの写真集を刊行予定。

先生の教えている講座

※2017年07月06日現在の情報です。

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