【イベントレポート後編】人生100年時代 スキルシェアで未来を切り拓く〜ストアカ関西AWARD2018授賞式〜トークセッションⅡ

【イベントレポート後編】人生100年時代 スキルシェアで未来を切り拓く〜ストアカ関西AWARD2018授賞式〜トークセッションⅡ

2018年11月14日
  • 2018年7月26日(木)、billage OSAKA にて「人生100年時代 スキルシェアで未来を切り拓く〜ストアカ関西AWARD2018授賞式~」を開催しました。

    ストアカ関西が発足してから1年。講座を持つ先生の人数は1,700人を超え、多くの出会いを生み出しています。本イベントでは、2部制でのトークセッション後、この1年間、関西地区で特に活躍された先生方への表彰式を執り行いました。

    レポート後編では、トークセッション第2部の様子をご紹介いたします。

トークセッションⅡ:スキルシェアで未来を切り拓く〜私らしい仕事の創り方〜

  • ストアカで「おしえる」活動を通してご活躍中の、食育鮮魚士・大久保利也先生、プロカメラマン・橘田龍馬先生、筆文字セラピスト・久岡奈々先生のお三方にご登壇いただき、スキルを活かした仕事の創り方について語っていただきました。モデレーターは、ストリートアカデミー代表 藤本崇です。


    登壇者プロフィール

     

    大久保 利也(おおくぼ・としや)先生 

    大学卒業後、スーパーの鮮魚部に12年勤務。その後、2年の営業職を経て、百貨店の水産テナントにて2年修業。2015年より、鮮魚部での経験を活かし、まちライブラリーで魚食食育講座「さんまをきれいに食べられますか?」、初心者向け「魚のさばき方教室」をスタート。今までに教えた人数は100名以上。2017年からは生協やホテルでも講座を開催している。自分で捌いた魚を試食し、達成感に溢れた「美味しい!」という生徒さんの声を聞くのが何よりも喜びを感じる瞬間。

    ※講座ページ:https://www.street-academy.com/myclass/15017

     

    橘田龍馬(たちばなだ・りょうま)先生

    昨年度のストアカAWARD2017にて、「優秀講座賞-写真・映像部門」を受賞。ストアカで教えた人数は4,700人を超える。講座満足度は平均で4.5を上回る大人気のカメラの先生。

    写真家としても活躍し、ファッション広告、ファッション誌、音専誌、CDジャケット、DVDジャケットなど幅広く活動。「写真は楽しむからこそ上手くなる」をモットーに、写真の楽しさをひとりでも多くの人に伝えたいという想いで、写真のワークショップを全国で開催している。

    ※講座ページ:https://www.street-academy.com/myclass/10525?sessiondetailid=104374

    ※まなぶーん「おしえるSTORY」:https://manaboon.jp/interview/RyomaTachibanada

     

    久岡奈々(ひさおか・なな)先生

    自由に楽しんで書く筆文字と出会ったことをきっかけに、自分らしく生きる術を知り、人生を変える。2015年6月大阪にて筆文字講座を開始。大阪以外に東京、名古屋、神戸、和歌山など各地で講座開催。講座への述べ参加人数は200名以上。筆文字を通して自由に自分らしく表現する楽しさなど、筆文字の奥深さや自身の経験から得た体験などを伝えている。マンツーマン講座、区役所、企業研修などでも講座を開催。参加者からは楽しく文字が書けると喜びの声が寄せられている。

    ※講座ページ:https://www.street-academy.com/myclass/31602

     

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  • 課題を解決したい、という思いから「おしえる」に発展

    藤本崇(以下、藤本):ここにご登壇いただいているのは、みなさんストアカで講座をお持ちの先生でいらっしゃいます。あらためて、「おしえよう」と思ったきっかけ、最初の一歩をどう踏み出したのかをお伺いしたいのですが。

     

    橘田龍馬先生(以下、橘田):私はメーカーの営業や美容師を経て、独学でカメラを勉強し、フォトグラファーになったのですが、独立して4年目に大手商業施設から広告撮影の依頼が来たんです。ずっとやりたかった仕事だったので、感動するかなと思ったら、そうでもない自分がいて。それよりも、知り合いのモデルさんにカメラのスキルを伝授してあげて「写真ってこんなに楽しいんですね」と言われた瞬間のほうがずっと感動できたんです。それで、「おしえるで生きていこう」と思いました。

     

    藤本:原体験というか、「やりたい」と思える瞬間があったんですね。

    久岡さんは、趣味から、筆文字セラピストという肩書で「おしえる」を本業にされたわけですが、それは比較的スムーズに移行されたんですか?

     

    久岡奈々先生(以下、久岡):いや、決してスムーズではなかったですね。おしえることができたらいいな、と思いつつ、最初は「どうやってひとを集めればいいんだろう?」「場所は?」といった不安ばかりで。

    そんな時、当時、一緒に心理学を学んでいた仲間から「場所もひとも用意するので講座をやってほしい」と言われて、やってみたんです。それでようやく、「自分でもできるんだな」と思え、そのまま始めることができました。

     

    藤本:どうして筆文字をおしえたいと思ったんですか?

     

    久岡:最初に自分が筆文字を習った時に、気持ちがとても楽になれたんです。

    それまでは、見本通りに書かなければならない習字というものが嫌いだったし、苦手意識もあったんですが、筆文字は「文字を自由に書く」ことに楽しさを見出すんですよね。実際に書いてみると、本当に心が癒されるんです。そのことを、おしえるを通じてみなさんに伝えたかったんです。肩書を“筆文字セラピスト”としたのも、ひとの心を癒すことができたらいいなという思いからです。

     

    藤本:大久保さんはいかがですか?

     

    大久保利也先生(以下、大久保):私はスーパーや百貨店の水産部を経て、現在は本業で派遣会社の営業をしているのですが、副業で魚のさばき方を「おしえる」きっかけとなったのが、百貨店時代での出来事です。

    ある日、店頭にいたら40代の主婦のお客様が「これ、目もヒレもないけど、どうやって泳いでいるんですか?」と切り身のさわらを持って、私に聞きに来たんですよ。最初冗談かなと思ったんですが、奥の冷蔵庫から丸のさわらを1本持ってきて、見せてあげたら、顔を真っ赤にして「すみません!」と。どうやら本気だったようで。

    それで、「今は、魚を家でさばく機会もないし、さばき方を知らないひとも多いんじゃないか」と気づいて、クックパッドに魚のさばき方を投稿したら、それなりに反響があったので、おしえることにしたんです。

     

    藤本:みなさん、単に自分が得意なことをアウトプットしているのではなくて、何かの課題を解決したい、という思いから「おしえたい」と思われたんですね。

  • おしえるための工夫は「リラックスしてのぞむ」「ハードルを下げる」

    藤本:次に、「なぜスキルシェアをしているのか」についてお聞きしたいのですが。

     

    橘田:私の場合は「人を笑顔にしたい」というのが根底にあります。これまでいろんな仕事に就いてきましたが、それも「人を喜ばせるために、今できることは何か」を念頭に職業を選んでいるだけです。だから今も、「私が幸せになるためにおしえている」って感じですね。

     

    藤本:久岡さんはいかがですか?

    書くだけで自由になれる、感情のリラクゼーションを起こせるって、とても高次元なことだと思うんですが、おしえるための工夫みたいなものってあるんでしょうか。

     

    久岡:大事にしているのは、おしえる私自身がリラックスして楽しむことです。こちらが緊張してしまうと、相手もリラックスできないので。自由に楽しみましょうという感じでやっています。受講者から「こんなに笑ったの、久しぶりです」という感想をいただくこともありますが、そう感じていただけるのはすごく嬉しいですし、喜びですね。

    藤本:大久保さんはいかがですか?

     

    大久保:一般的に「魚をさばく=高レベル」だと思われがちなので、ハードルを下げるように心がけています。当然、技術に関しては真剣におしえますが、わざと100均の包丁を使ったり、私自身もたこが描いてある靴下や時計を身につけて、カジュアルな服装でのぞんだり。

    講座を通じて「魚をさばくのって意外と手軽にできるんだ!」と思ってくれたら、嬉しいです。

  • 自分で限界を決めずに、やりたいことを「やりたい」と言っていきたい

    藤本:スキルシェアを通じて今後やっていきたいこと、展望などはありますか?

     

    橘田:私は現在、「子ども写真教室」も開講しているんですが、ゆくゆくは学校教育として写真の授業を取り入れてほしいと思っています。実際、勝手にプロジェクトをfacebookで立ち上げたら、その半年後に私立の幼稚園から「1年間課外授業でおしえてほしい」という依頼が来ました。

    クリエイター向けの学校も作りたいと思っています。自分で限界を決めずに、やりたいことをどんどん「やりたい」と言っていきたいですね。

    久岡:私は、講座で癒しを届ける以外に「作品で空間を演出したい」と思っています。

    講座に来てくださった人を巻き込んで、チームでイベントやブース出展などをやったら面白いんじゃないかと。

     

    大久保:仕事の広がりでいうと、去年、ストアカの実績を持って、淡路島のホテルに飛び込み営業をしたところ、「魚のさばき方教室」を夏休み限定で開催させてもらいました。それが大変好評だったようで、今年もオファーが来ています。

    今後の新たな挑戦として考えているのは、外国人向けの講座を開くこと。お寿司は山ほどあるでしょうが、三枚おろしや姿作りまでやっている教室はないですし、外国人ならなおさら、魚さばきのハードルは高いと思っていらっしゃる。そのハードルをぐっと下げて、本来の美味しい刺身の味を知っていただき、世界に文化を広げていきたいと思っています。それとは別の取り組みとして、講師の人材育成もしていきたいです。

     

    藤本:みなさんの展望がすごすぎます。素晴らしいです。

  • 「今おしえられることは何か?」――万全でなくとも少しずつ前進していくことが大切

    藤本:では最後に。おしえたいと思いつつ、躊躇している方へのアドバイスはありますか?

     

    橘田:まず、できることからやる。例えば、自転車に乗れるひとはほとんどですが、まれに乗れないひともいる。そのひとに対しては、乗ることをおしえられますよね。

    「自分よりすごい人が講座に来たらどうしよう」と尻込みしちゃうひとも多いんですが、それなら“限定”にしちゃえばいいと思います。今おしえられることを限定的におしえたらよいかと。

    あと、実入りを考えたら続かないです。でも、自分が好きなこと、楽しいことだと続けられるかな。

    とにかく動きましょう、それだけです。

     

    大久保:魚さばき教室や料理教室の講師って、有名料亭の料理長とか一流専門学校出身のシェフなど名だたる方が多いんですが、僕はいわばスーパーの鮮魚売り場にいただけの人間です。

    でも、包丁の握り方、使いこなし方を、会社の先輩が手取り足取り教えてくれた経験があるので、当時の自分、つまり初心者レベルまで目線を下せることが強みです。こうしたニッチな領域ってたくさんあります。まずはご自身の棚卸しをされて、自分のできることを把握した方がいいと思いますね。

    久岡:初めて講座を開いた時に、ひとから「ビビっているぐらいがちょうどいいよ」って言われて「そうか、今までやってこなかったんだから、ビビってもいいのか」って思えて。それ以来、気持ちがすごく楽になりました。

    それまでは万全にして平然と進んでいかなきゃいけない感覚があったんですが、ビビりながらも進んでみたら、分かることがあるのだなあと。やりたいという気持ちを大事にして、少しずつでも進んでいったらいいのかなって思います。

     

    藤本:みなさんもこれを機に、ぜひスキルシェアデビューをしてください!本日はありがとうございました。

     

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    編集後記:「自分にできることは何か?」――これは副業に関わらず、人生を通して常に問い続けるテーマではないでしょうか。登壇されたみなさんは、その何かを見つけた後におしえるという「行動」をされているから、一層輝いているのですよね。

    考えているだけでは何もしていないのと同じ。私も「周りの役に立てることは何か」「ありがとうと言ってもらえることは何か」を軸に、まずは自分自身の棚卸しから始めたいと思います。それがアウトプットできた時、人生はもっと輝く!と信じて。

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