【イベントレポート前編】人生100年時代 スキルシェアで未来を切り拓く〜ストアカ関西AWARD2018授賞式〜トークセッションⅠ

【イベントレポート前編】人生100年時代 スキルシェアで未来を切り拓く〜ストアカ関西AWARD2018授賞式〜トークセッションⅠ

2018年11月14日
  • 2018年7月26日(木)、billage OSAKA にて「人生100年時代 スキルシェアで未来を切り拓く〜ストアカ関西AWARD2018授賞式~」を開催しました。

    ストアカ関西が発足してから1年。講座を持つ先生の人数は1,700人を超え、多くの出会いを生み出しています。本イベントでは、2部制でのトークセッション後、この1年間、関西地区で特に活躍された先生方への表彰式を執り行いました。

    レポート前編では、トークセッション第1部の様子をご紹介いたします。

トークセッションⅠ:副業解禁元年!“自分らしく働く”とは

  • 複業研究家・西村創一朗氏を登壇者兼モデレーターに、登壇者に副業を推進している企業人事の蔵方佑介氏、大手飲料メーカーに勤務しながらストアカで講座を持つ副業実践者の森新先生をお迎えして、三者三葉の”働き方”についてお話しいただきました。

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    登壇者プロフィール

    西村創一朗(にしむら・そういちろう)氏

    株式会社HARES CEO 複業研究家/ランサーズ株式会社 複業社員/NPO法人ファザーリングジャパン 理事

    1988年神奈川県生まれ。大学卒業後、2011年に新卒でリクルートキャリアに入社後、法人営業・新規事業開発・人事採用を歴任。本業の傍ら2015年に株式会社HARESを創業し、仕事、子育て、社外活動などパラレルキャリアの実践者として活動を続けた後、2017年1月に独立。独立後は複業研究家として、働き方改革の専門家として個人・企業向けにコンサルティングを行う。

    ※HERES ホームページ http://hares.jp/company/

     

    蔵方佑介(くらかた・ゆうすけ)氏

    ロート製薬株式会社 人事総務部 人事2グループ 兼 営業推進部 教育研修グループ所属

    1980年東京都大田区生まれ。2003年ロート製薬株式会社入社。営業、マーケティングをそれぞれ4年間経験し、現在は人事にて採用研修業務を担当。今年8年目。「人」に対する思いは人一倍であり、社員の名前と顔、個性を知るのが趣味。本業のかたわら、複業として大阪府内の大学キャリアセンターにて学生に対し、キャリアカウンセリングも不定期に行っている。

    ※ロート製薬ホームページ「話題になった「兼業解禁」、その背景にあるロート製薬の社員像に迫る」https://www.rohto.co.jp/article/social/2016/0325_01/

     

    森新(もり・あらた)先生

    ショートカットキー+Outlook研究家

    大手飲料メーカー人事部で働き方改革・労務担当をするかたわら、Outlookとショートカットキーの習得法(MAP方式)を先生としてストアカで教えている。

    本業で働き方改革の手段としてPCスキルを磨き、業務を効率化。創出した時間でAI・統計・プログラミングの勉強を開始し、そこで学んだナレッジを活かして講座を開講。副業で活躍するストアカの先生として、数々のメディアにも取り上げられている。

    ※講座ページ:https://www.street-academy.com/myclass/30329

    ※まなぶーん「おしえるSTORY」:https://manaboon.jp/interview/mori_arata

  • ロート製薬 副業解禁の背景に「成長したい」という社員の声

    西村創一朗氏(以下、西村):私は複業研究家として、本業か副業かというORではなく、AND、つまり「二兎を追って二兎を得られる生き方」を広めたいと思い、HARESという会社を創業しました。現在は、2020年までに企業の副業解禁率を100%することを本気で目指して活動をしています。

    まず、蔵方さんにお聞きしたいんですが、ロート製薬が副業を解禁した背景や狙いは何だったんでしょうか?

     

    蔵方佑介氏(以下、蔵方):発端は2014年、全部署を対象に、挙手制メンバーで立ち上げられた社内プロジェクトでした。

    「人事制度を考えましょう」という主旨だったのですが、その中で出てきたのが「倍量・倍速で成長したい」という声。当時話題だった、プロ野球の大谷選手の“二刀流”にもインスピレーションを得て「ロート製薬以外の他社の仕事も兼務し、倍量・倍速で働く=自分たちが成長できる」という発想で制度が生まれました。ですので、副業というよりはパラレルキャリアの方の“複業”に近い感覚です。

     

    西村:端的に言うと、狙いは人材育成だったんですね。

     

    蔵方:そうですね。キーポイントとしては、会社主導ではなく、社員が自発的に動き、就業規則の“他で雇われてはいけない”という一文が削除されたことです。

     

    西村:解禁されてもうすぐ2年経ちますが、当初の狙いは実を結んでいますか?

     

    蔵方:副業を解禁したいというより、成長とか学びの場面を作りたかったので、劇的に何かが変わったというわけではありません。実際、社員1,000人ちょっとの会社で、副業をしているのは全部で70人程度です。しかし、社外の方の、自分たちへの見る目は大きく変わりましたね。

    私自身も副業をしていますが、明らかにものの見方が変わったなと思います。

  • 本業では味わうことができない、副業でのリアリティとは?

    西村:森さんは、決して副業を推奨している環境ではない中で、ストアカで講座を持って先生として活躍されていますが、どんなきっかけで始めたんですか?

     

    森新先生(以下、森):社員がお互いに教え、学び合う社内プラットフォームがありまして、そこで講師になって、当時研究していたOutlookのスキルをシェアしてみたんです。そうしたら、それがものすごく好評でして。「おしえることって楽しいな」と心から思い、ストアカに登録しました。

     

    西村:私も「社内に向けて自発的に発信していたメルマガを、ブログという形に変えて社外に発信した」という流れで副業を始めたので、まさに同じケースでした。

    まず社内に対して役に立てることから始めて、「この内容なら社外でもいけるかな」と手ごたえを感じたら、本格的に副業を始めるぐらいの感覚がいいのかもしれないですね。

    蔵方さんはどんな副業をされているんですか?

     

    蔵方:私は大学のキャリアセンターで、学生向けのキャリアコンサルタントをしています。現在、人事部で採用や研修の仕事をしているので、そのご縁がきっかけですね。

    本業と違うのは、利害関係なく学生と接することです。社名を伏せて活動しているので、相手側も「もしかしたら採用してくれるかも」と期待を寄せることなく、素のままで相談してきます。40~50分間という限られた時間の中でその人に対峙し、貢献できるよう努めることに、リアリティを感じています。

     

    西村:つまり、人事業務で培ったスキルを活かしながら、本業では味わえない経験を、副業で得ているという感じでしょうか。

     

    蔵方:そうですね。明らかに採用で会った学生よりは本音を話してくれるので、「裏ではこう思っていたのか」と気づかされる時もありますけどね(笑)

    それと、こういった学生面談をしているキャリアカウンセラーに、自分と同じ「30代男性・企業人事」という層がほとんどいないので、すぐに相談枠が埋まるんですよね。まったく違う世界に飛び込むことで、ブルーオーシャンになれるという自分自身の存在価値にも気づけました。

  • 初対面の人にも「価値提供して対価をもらう」世界だから切磋琢磨できる

    西村:お二人とも、本業も副業も似て非なることをやっていらっしゃいますが、社外での副業によって、本業にフィードバックされることはありますか?

     

    森:マインドの部分で言うと、本業に対して、以前より前向きに取り組めるようになったと思います。

    例えば、朝7時半からの講座を受講してくれた男性が、帰り際に「来てよかった。普段は会社に行くの嫌だけど、今日は出社が楽しみだ」なんて言ってくれたりすると、私自身も高揚感を持ってその日一日を始めることができます。

    スキルの面では、一定のプレゼンスキルは上がってきたんじゃないかと。「はじめまして」の方からお金をいただいて講座をするのって、本来はかなり難しいことだと思っているので。

    西村:本業のグループ企業7,000人に対して、Outlook講座を持つようになったこともダイレクトに活きた事例ですよね。

     

    森:現在、人事部で働き方改革担当をしているんですが、社員がOutlookにかけている時間が年間400~500時間というデータがありまして。そこで、ある部署で自分のOutlook講座を試してもらったところ、それだけで100~200時間の労働時間が削減できることが分かったんです。その実績を会社側に伝えたら、経営戦略のひとつとして、全社員向けに講座が実施されることになりました。

     

    西村:蔵方さんはいかがですか?

     

    蔵方:企業の研修にはOJTとOff-JTの二つがあると思うんですが、OJTは本業の中で学べるけれどもルーチンなので、刺激がない。一方、Off-JTは異空間に行って、目からうろこなこともたくさんあるんだけれど、会社に帰ってくると冷めちゃう、というのが研修あるあるだったりする。でも、副業ではそれらが解決できるんです。Off-JT的な「目からうろこの世界」に飛び込みながら、OJT的な「価値を提供してお金をもらう」という資本主義が成り立っている。これはプラスの面ですね。

  • 「周りの人の役に立てること」「ありがとうと言ってもらえること」が副業を始める第一歩

    西村:最後になりますが、「サラリーマンの8割が副業に関心がある」と言われる一方で「自分には明確なスキルがないから、何からやったらいいのかわからない」という声もよく聞きます。そんな人たちに向けて、アドバイスはありますでしょうか?

     

    森:僕自身、人に背中を押されて、社内でOutlookをおしえたのが副業の始まりなんですが、結局、自分の強みって、自分自身が決めることではなくて、他人が決めるものなんですよね。まず、自分をよく知っている人に「私のスキルって何だっけ?強みって何だっけ?」と聞くことから始めてみると、いいかもしれません。

     

    蔵方:自分自身が「ありがとう」って言われることは何だろうと考えてみたらいいんじゃないですかね。

    副業のキャリアカウンセラーの仕事も、時給でお金はいただいていますけど、それよりも学生たちが「ありがとう」と笑顔で言われることにやりがいを感じています。それがないと正直続かないです。

    西村:自分自身が「周りの人の役に立てること」「ありがとうと言ってもらえること」は何か?それを考えることは、今日明日からでも始められますよね。

    ぜひみなさんも、初めの一歩を踏み出してください。ありがとうございました。

     

    レポート後編では、トークセッション第2部をご紹介します

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